1996年にドイツのザールフェルトで結成されたデスメタル/メタルコア/ハードコア・バンド、ヘヴン・シャル・バーン。CALIBAN、2014年に解散したMAROONと並び“ジャーマン・メタルコア御三家”と称されジャーマン・メタルコアの存在を世に知らしめたバンドだ。そのなかでもヘヴン・シャル・バーンはデスメタルからヘヴィで猛々しい要素とサウンドを、ハードコアからは硬派な精神性をそれぞれ継承し、その姿勢と唯一無二のスタイルを貫き通している。
1998年にEP『In Battle There Is No Law』をリリースすると、1stアルバム『Asunder』(2000年)、2ndアルバム『Whatever It May Take』(2002年)、3rdアルバム『Antigone』(2004年)とコンスタントにリリースを重ね、2005年には初来日を果たしている。
その後も約2年ごとにアルバムを発表し、7thアルバム『Veto』(2013年)では、ドイツのアルバムチャートで2位、8thアルバム『ワンダラー』(2016年)では、3位を記録している。『ワンダラー』からは、約17年に渡りドラマーとしてバンドのリズムを支えてきたMatthias Voigtに代わりクリスチャン・バスが新メンバーとして加入しているが、これまでにツアーなどでサポートしてきた経緯もあり不安、違和感は一切感じられない。
2020年には、2枚組の9thアルバム『Of Truth & Sacrifice』をリリースしている。