ウリ・ジョン・ロートは1974年にスコーピオンズに加入、『電撃の蠍団/フライ・トゥ・ザ・レインボウ』(74)、『復讐の蠍団/イン・トランス』(75)、『狂熱の蠍団/ヴァージン・キラー』(76)、『暴虐の蠍団/テイクン・バイ・フォース』(77)によって、ドイツ出身のハード・ロック・バンドとしては初めて世界規模の成功を収めている。
1978年4月の初来日公演を収めた『蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ/Tokyo Tapes』はハード・ロック史上に燦然と輝くライヴ・アルバムの名盤として、今日も聴き継がれている。この作品によって、“NAKANO SUN PLAZA”はロックの聖地のひとつとなった。
来日後に脱退、ソロ・アーティストとして鬼才ぶりを発揮してきたウリだが、2006年には世界最大のメタル・フェスといわれるドイツ『ヴァッケン・オープン・エア』フェスでスコーピオンズとの再共演が実現。そして2015年1月にはスコーピオンズ時代のナンバーを再演したアルバム『スコーピオンズ・リヴィジテッド』がリリースされた。
同年2月20日には、“聖地”中野サンプラザでの凱旋ライヴ『スコーピオンズ・リヴィジテッド』日本公演が実現、完全収録した映像をウリ自ら監修・編集し細部までこだわり抜いた超大作『トーキョー・テープス・リヴィジテッド〜ウリ・ジョン・ロート・ライヴ・アット・中野サンプラザ』を2016年8月にリリースした。