少年時代の友人だったミック・ジャガーとキース・リチャーズが再会を果たしたとき、ミックが脇に抱えていたのは『ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ』のLPレコードだった。彼らはマディの曲からバンド名をとって、ザ・ローリング・ストーンズを結成する。 彼らのデビュー・シングルB面は、マディで知られる「アイ・ウォント・トゥ・ビー・ラヴド」だった。1964年6月、初のアメリカ・ツアーを行った彼らは、尊敬するマディが数々の名曲をレコーディングしてきたシカゴの『チェス・スタジオ』を訪れる。
そして1981年11月22日、シカゴ。ストーンズの北米ツアー中、同地での3日連続公演を翌日に控えて、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッドがチェッカーボード・ラウンジで行われたマディのライヴに飛び入り。ブルース・ジャムを繰り広げた。