マシーン・ヘッドは1992年にアメリカ合衆国カリフォルニア州のサンフランシスコ湾に面した港湾都市、オークランドで結成された4人組ヘヴィ・メタル・バンド。1994年『バーン・マイ・アイズ』でデビューすると、SLAYERやMETALLICAのメンバーから絶賛され、一気にメタル・ファンの注目を集める。そして1年半にも及ぶツアーをこなし知名度を上げていった彼らは、1997年に2作目『ザ・モア・シングス・チェンジ…』を発表、1999年には『ザ・バーニング・レッド』を発表し、時代の潮流に乗った独自のグルーヴ・メタルを完成させた。2007年3月に6thアルバム『ザ・ブラッケニング』をリリース。全8曲、約60分という大作志向のアルバムが世界中で絶賛され、2000年代ヘヴィ・メタルの傑作と謳われるほどの評価を得る。
ますますその人気と知名度が上がっているなか、2014年にバンドはデビュー20周年を迎えレーベルを移籍し心機一転、11月に8枚目のアルバムとなる『ブラッドストーン・アンド・ダイヤモンズ』をリリースする。この作品は米アルバムチャートにおいて最高21位と、バンド史上最高位を記録。2015年にはワールドツアー[Evening with Machine Head]を敢行。同年7月には東京・大阪・名古屋の三都市を回る日本公演を行った。
2018年1月には、レーベル移籍後2作目、通算9作目となる『カタルシス』をリリース。レーベル移籍後2作目となる本作の特徴は、楽曲の簡素化である。これまで6分~8分台の曲が多かった彼らだが、全体的にコンパクトにまとめられている。とはいえ、スラッシーに刻まれるリフ、独特のうねりを持ったグルーヴ、キャッチーなメロディはまったく変わらず。静と動、緩と急のコントラストが絶妙なバランスで配合されており、随所に彼らの楽曲構成力、作曲センスの感じられる作品に仕上がっている。