80年代、「サラ・スマイル」に始まり「シーズ・ゴーン」「リッチ・ガール」「キッス・オン・マイ・リスト」「プライベート・アイズ」「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」「マンイーター」などのヒット曲を次々と放ったホール・アンド・オーツは、当時、人気最高のコンビだった。
60年代、フィラデルフィアで知り合いになったダリル・ホールとジョン・オーツがデュオを結成し、72年にアルバム『ホール・オーツ(Whole Oats)』でデビュー、翌年の『アバンダンド・ランチョネット(Abandoned Luncheonette)』に収録の「シーズ・ゴーン」がスマッシュ・ヒットしたことから知られるようになり、76年に「サラ・スマイル」が全米4位の大ヒットとなって人気を確立し快進撃が始まる。77年の「リッチ・ガール」、81年の「キッス・オン・マイ・リスト」「プライベート・アイズ」「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」、82年の「マンイーター」、84年の「アウト・オブ・タッチ」と、なんと6曲もの全米No.1ヒットを次々と放ち、それ以外にも数多くのヒットを連発して最高の人気を誇るデュオとして大活躍する。
日本でも非常に高い人気を獲得して80年の初来日以来、たびたび来日を果たし、多数の武道館公演や東京ドームなど大会場でステージを披露してきている。ダリル・ホールの柔らかでいて力強い歌声、卓越したヴォーカル・テクニック、そして主にハーモニーを付けるジョン・オーツとのコンビネイションによるパフォーマンスは常に高い評価を浴びてきた。
デュオは91年からの一時期、コンビ活動を停止していたが95年からふたたび一緒になってレコーディング、ツアーを行うようになり、世界中で大歓迎を受けている。とくに2014年に<ロックの殿堂>入りしたことから活動が活発化し、今もアメリカ、ヨーロッパ各地のツアーを精力的にこなしている。