1972年、ジェフ・ベック・グループの解散後、コージーがデイヴ・ボール(ギター/元プロコル・ハルム)、デニー・ボール(ベース)、フランク・アイエロ(ヴォーカル)と結成したのがベドラム。1973年に唯一のアルバム『狂人どもの舞踏会』を発表、フェリックス・パパラルディ(マウンテン)がプロデュースを手がけたこのアルバムは、現在でもブリティッシュ・ハードのマニアから隠れた名盤として愛され続けている。未発表スタジオ音源やライヴを含むアンソロジーCDも発売されるなど、わずか1年半という活動期間の短さに反比例して、そのカルト的な人気は、解散から40年近くが経つ今日もなお衰えることがない。
バンド解散後、コージーはコージー・パウエルズ・ハマーを経て、レインボーに身を投じる。ブリティッシュ・ハード・ロックの王道を突き進み、1998年に早すぎる死を迎えた。