2000年、スウェーデンのエレブルーで結成。米国のペンタグラムやロッキー・エリクソンといったカルト・アーティストから啓示を受け、古色蒼然たる味わいのハード・ロックを現代に受け継いできた。ヴィンテージなドゥーム・ロックがカルト的な支持を集め、カテドラルのリー・ドリアンが主宰する“ライズ・アバヴ・レコーズ”からデビュー。
2008年2月には来日公演も実現、単なるレトロとはいわせない躍動感あふれるサウンドで魅せた彼らが、1970年代初期を思わせる重厚なハード・ロックの原点に立ち返る。
ウィッチクラフトが現代ヴィンテージ・ドゥーム・ロックを代表するバンドであるのと同時に、ネオン・ローズやノヴェンバーなど1970年代の初期スウェディッシュ・プログレッシヴ・ハードの末裔である。
不動のヴォーカリスト、マグナス・ペランダーはメランコリックでメロディアスなヴォーカルを披露。『レジェンド』(2012)では2人のギタリストが加入したが、その後ベースとドラムスが交替。
2004年の1stアルバムリリース以降、時代を超越したスタイルで世界中のロック・ファンを唸らせた“激シブ”サウンドは健在。ヘヴィでメロディアス。プログレッシヴでサイケデリック。ドゥームでフォーキーなサウンドを引っ提げて蘇ったウィッチクラフトは、その魔術で世界を虜(とりこ)にする。