ジャーニーのギタリスト、ニール・ショーンがトリオ編成で聴かせる。
全米トップ・バンドとして長く君臨、2013年には日本武道館公演を含むジャパン・ツアーを成功させたジャーニー。彼らの2011年リリースのアルバム『エクリプス』完成後に、ニールはソロ・レコーディングに入っている。そのとき制作された『ザ・コーリング』は2012年にリリース、成功を収めているが、それとまったく異なったベクトルで作られたのが2014年リリースの『ソー・ユー』だ。
アルバム全曲をニール、ディーン・カストロノヴォ(ドラムス)、マルコ・メンドーサ(ベース)という、ベーシックなトリオ編成でレコーディング。2015年までジャーニーのドラマーであった、バッド・イングリッシュ以来の盟友であるディーン、ホワイトスネイクやシン・リジィでの活動で知られ、ニールとはソウル・サーカスで共演するマルコという、信頼する仲間たちと共に、ニールが超絶速弾きからメロディアスなリード・プレイまで、多彩なギターを聴かせる。
ソングライティングはニールが手がけているが、多くの曲でジャック・ブレイズ(ナイト・レンジャー)が共作者としてクレジットされており、ハードな中にもメロディが光るロックをプレイしている。
ヴォーカルは3人がとっており、ジャーニーでも歌うことがあるディーンが時折スティーヴ・ペリーを彷彿とさせる歌い回しを聴かせ、マルコはディープなヴォイスを披露。ニールも情感を込めたヴォーカルでじっくり歌い上げている。