いわゆるニュースクール・ハードコアの顔とも言えるヘイトブリードは、94年(93年説もあり)にジェイミー・ジャスタ(Vo)とルー・リチャーズ(G)によって結成された。95年にはネグレクトとのスプリットEPを、96年に『Under the Knife』EPをリリース。97年には『Satisfaction Is the Death of Desire』でアルバム・デビューを果たす。01年にはオズフェストに参戦、さらにスレイヤーやエントゥームド、ナパーム・デスなどのエクストリーム・メタル・バンドとのツアーをこなすうちに、彼らの音楽性にもメタル的要素が増してくる。ヘイトブリードのスタイルが完成したと言えるのが、02年のセカンド・アルバムにしてメジャー・デビュー作となった『Perseverance』、及びその次の『The Rise of Brutality』(03年)である。メタル、ハードコアのどちらのオーディエンスも巻き込み、ニュー・メタルのムーヴメントとも呼応した彼らの人気は凄まじく、『The Rise of Brutality』収録の「Live For This」は、グラミー賞の最優秀メタル・パフォーマンス部門にノミネートされたほどだ。
その後も順調にリリースを重ねる中、ドイツ最大手のレーベル"Nuclear Blast"と契約、『ザ・ディヴィニティ・オブ・パーパス』(13年)をリリース。2016年には移籍第2弾となる、3年ぶり通算7枚目のスタジオ・アルバム『ザ・コンクリート・コンフェッショナル』をリリース。2020年には、4年ぶりのアルバム『ウェイト・オブ・フォース・セルフ』をリリースしている。