ダイイング・フィータスを脱退したジェイソン・ネザートンを中心に2001年に結成されたミザリー・インデックスは、デビュー以来ニュークリア・ブラスト、リラプスというインディーズ・メタルの名門レーベルからアルバムを発表してきた。
2014年リリースの5枚目『ザ・キリング・ゴッズ』は、フランスを本拠地とする「シーズン・オブ・ミスト」からの移籍第1弾。ジェイソンが「自分たちがやってきたことの集大成」と語る音楽性で、グラインドコアやハードコアなど、ブルータルな音楽性を網羅、随所でメロディも聴かせ、聖歌隊をフィーチュアするなど多彩なアプローチを取りながら、バンドの原点であるデス・メタルが浮き彫りになっている。
前作『エアーズ・トゥ・シーヴリー』(2010)が全米チャート“ヒートシーカーズ”部門で43位にランクインするなど、メインストリーム市場でも注目される彼ら。2013年に海外でアナログLPオンリーで『ライヴ・イン・ミュンヘン』をリリース、2006年と2009年(後者はEXTREME THE DOJO)に来日しており、日本でも高く評価されている。
ジェイソンは2014年春、デス・メタル研究書『Extremity Retained: Notes From the Death Metal Underground』を刊行。また5月にはメリーランド・デスフェストへ出演。アメリカ最大のエクストリーム・メタル・フェスティバルへの5回目の出演を果たしている。