Inductionは、現代パワー・メタルの新世代を象徴する存在として注目を集めているバンド。もともとは14年にチェコ出身のギタリスト、マーティン・ベックによって結成されたが、17年にティム・ハンセン(G)が合流。ティムはその苗字からもわかるとおり、あのカイ・ハンセンの息子である。当初からプログレッシヴ/シンフォニックな要素を含む壮大なサウンドを標榜し、19年にセルフタイトルのデビュー作をリリース。大きな飛躍のきっかけとなったのが、Atomic Fire Recordsからリリースされたセカンド・アルバム『Born From Fire』である。同作は世界中で高い評価を獲得。バンドはドイツの名門メタル誌Rock Hardにて「Power Metal Rising Star of the Year」に選出されるなど、シーン内外から熱い視線を浴びる存在となっていった。