Defenders Of The Faithというバンド名を聞くと、「ずいぶんとベタだなあ」と思う人も少なくないかもしれない。実はこれ、スウェーデンの大人気バンド、Therionのメンバーによるヘヴィメタル・プロジェクト。その誕生の経緯が実に面白い。Therionのブレーンであるクリストフェル・ユンソンは21年、KK’s Priestのデビュー・アルバムを購入。彼らがセカンド・アルバムを制作中というニュースを読み、マネジメントに「外部のソングライターを起用するつもりはないか?」とコンタクトしてみた。KKがいたJudas Priestはラジオ・ヒットを狙い、バンド外の作曲家を起用することもあったからだ。良い知らせを期待しつつ、曲作りを開始したクリストフェル。やがて非常に良いナンバーができあがってきたものの、KKのマネジメントからは梨の礫。ならば自分の50歳記念に、これをヘヴィメタル・プロジェクトとしてレコーディングしようということになったのだ。バンド名がJudas Priestのアルバム・タイトルから取られているのも、そんな訳あってのことなのである。2025年デビューアルバムをリリース。