イタリアのフォーク・メタル・バンド、Furor Gallico。その結成は07年にさかのぼる。10年にはバンド名を冠したデビュー・アルバムをリリース。イタリアのバンドながら、ケルトのサウンド、テーマを大胆に取り入れたそのスタイルは、ヨーロッパを中心に大きな話題となった。結果、15年のセカンド・アルバム『Songs from the Earth』は、イタリアの名門Scarlet Recordsからのリリースに。19年にはサード・アルバム『Dusk of the Ages』を発表。
2024年6月には前作から5年ぶりとなるアルバム『Future to Come』をリリース。本作でも、Furor Gallicoらしいフォーク・メタルが炸裂する。冒頭から、彼らのトレードマークでもあるケルティック・ハープが登場。その幻想的なメロディには、思わず鳥肌が立つ。古き良きヨーロッパを思わせる旋律が、ディープなヴォーカルと見事なコントラストを成す。あらゆるスタイルがやりつくされた感のあるフォーク・メタル界で、唯一無二のサウンドを掲げるFuror Gallicoは貴重な存在。フォーク・メタル・ファンはもちろん、ケルト音楽好きも必聴の作品。