Children of Bodomのダニエル・フレイベリ(G)、NightwishやWintersunのユッカ・コスキネン(B)、Fintrollのへイッキ・サーリ(Dr)、そしてMygrainのトミー・トゥオヴィネン(Vo)。これらフィンランドのエクストリーム・メタル・シーンの豪傑が大集合した新バンドが、このCrownshiftである。実はダニエル、ユッカ、へイッキの3名は、かつてメロディック・デス/パワー・メタル・バンド、Northerで活躍をしていた。だが、バンドは12年に解散。その際、「いつか一緒に何かをやろう」と誓ったという彼ら。そして19年、ついにその誓いが、Crownshiftとして結実したのである。
2024年5月にはバンド名を冠したデビュー・アルバムをリリース。本作について、ダニエルは「もちろんメロディック・デス・メタルは、俺たちにとって最も重要なスタイルだけれど、ここ何年かで多くのことを経験して、俺たちのサウンドはもっとずっと豊かなものになった」と語っている。その言葉通り、ここに収録された楽曲たちは、メロディック・デス・メタルをベースとしながらも、ヘヴィメタルやロック、さらにはポップスやプログレまでも取り込んだ、実に意欲的な仕上がりとなっている。交錯するダーティなヴォーカルとクリーン・シンギング。キャッチーなメロディ、美しいハーモニー。激しい曲もあれば、アトモスフェリックなスローなものもある。これぞCrownshiftならではのサウンド、スタイル。メタル大国フィンランドから、新たなスター・バンドの登場だ。