スウェーデンから彗星のごとく登場したメロディック・ハードロック・バンド、Remedy。ギタリストのローランド”ロリ“フォシュマンが中心となり結成されたのが、20年頃のこと。コロナ禍により、活動の場を失ってしまったローランドが、ミュージシャン仲間たちに声をかけ、Remedyはスタートしたのだ。そのコンセプトは、「ジョー・リン・ターナー、Mr. Big、Def Leppard等、80年代、90年代のハードロック・アーティストたちから影響を受けたバンドをやろう」というもの。
そして出来上がったのが、デビュー・アルバム『Something That Your Eyes Won’t See』である。まさにメロディック・ハードロックのお手本のような本作。アルバムを再生した瞬間に、80年代へとタイムスリップしたかのような感覚を覚える。とにかくメロディック。そして北欧ならではの美しさと哀愁。往年のハードロック好きならば、これに心を動かされぬはずはない。プロダクションの素晴らしさにも耳を奪われるが、それもそのはず、プロデュースを担当したのはEclipseのエリック・モーテンソン。
2024年5月には2ndアルバム『PLEASURE BEATS THE PAIN』をリリース。前作に続いてエリック・モーテンソン(ECLIPSE)がミキシングとマスタリングを担当し、更に高いクオリティのアルバムとなっている。前作よりも幅をました楽曲は、前作から受け継ぐ爽快さやフックはもちろん、作品により深みを盛り込み、ダークなテイストやよりリスナーの耳に残るようなメロディ運び、歌詞にいたるまで細部に渡り進化を遂げている。