フィンランドが誇るディスコ・メタル・バンド、TURMION KÄTILÖT。03年にMC Raaka PeeとDJ Vastapalloが中心となり、メタル・ミュージシャンたちが集結し、結成されたバンドだ。翌04年に『Hoitovirhe』でアルバム・デビューを果たすと、本国フィンランドを始めヨーロッパ各地で、大きな旋風を巻き起こしていく。その後も数年おきにコンスタントにアルバムをリリースしていった彼ら。20年にはドイツの大手レーベル、Nuclear Blastとの契約を果たしている。
24年1月には、23年1月に発表されたアルバム『Omen X』の日本盤をリリース。通算10枚目のスタジオ・アルバムとなる本作でも、当然お得意のディスコ・メタルが炸裂、と言っても、「そもそもディスコ・メタルって何なんだ」という声が聞こえてきそうではある。だが、これは実際にそのサウンドを聴いていただければ、「これはディスコ・メタルとしか言いようがない!」と、一発で納得してもらえるはず。90年代のディスコ・ビートとメタルのヘヴィネスの相性の良さは、想像をはるかに超える。