1998年、ギタリストであるジョージ・アパロディマスが中心となり結成。数作のデモ・テープを作るなどして着実に評価を獲得しながら活動を続けていた彼らだが、2004年に活動を休止。復活を果たすのは、活動休止から15年以上経過した2020年のこと。ゲスト・ヴォーカリストとして、BEAST IN BLACKのヤニス・パパドプロスを迎えたバンドは、1stアルバム『Damned For All Time…』をリリース。MANOWARやHELLOWEENを想起させる強力なパワー・メタル・サウンドは、マニアから評判をよんだ。
2023年には、2ndアルバム『Towers of Gold』をリリース。90年代後半にSTRATOVARIUSやHAMMERFALLらの活躍によって築き上げられたヨーロピアン・パワー・メタル黄金期のサウンドと、80年代のアメリカン・パワー・メタルを掛け合わせた音楽性を目指して制作されたという本作は、その道のファンにはたまらない仕上がり。約15分にも及ぶタイトル曲を始めとしたドラマチックな楽曲群から構成されるアルバムの仕上がりは、実にパワフルだ。ヴォーカルを務めているのは、ここ数年その姿を眩ませていた伝説のシンガー、元LOST HORIZONのダニエル・ハイメン。その衰え知らずのハイトーン・シャウトは、実に驚異的。パワー・メタルの金字塔となり得る作品。