スウェーデンはヨーテボリ出身のヴィンテージ・ハードロック・バンド、Graveyard。06年に結成され、翌07年にはバンド名を冠したアルバムで早くもデビュー。60〜70年代からタイムワープしてきたような、ブルージーでサイケデリックなスタイルはたちまち話題に。そしてドイツの大手ニュークリア・ブラストとの契約を手にすると、『Hisingen Blues』(11年)、『Lights Out』(12年)、『Innocence & Decadence』(15年)、『Peace』(18年)とハイペースで作品をリリース。ヨーロッパを中心に、大きな人気を獲得していった。
2023年11月、6枚目のアルバム『6』をリリース。本作の方向性は過去のものとは少々異なったもの。パンデミックという暗い時期に制作されたことを反映し、今回は少々スローに、少々ダークに、そしてさらにソウルフルな仕上がりとなっている。もちろん一聴してGraveyardのそれとわかるビンテージ・リフ、ヴォーカル・ワークはいつも通り。