Svalbardはイギリスのポスト・メタル・バンド。結成は11年。14年に同じくイギリスのParisoとスプリット作をリリースした後、15年に『One Day All This Will End』でアルバム・デビュー。ポスト・ロックからクラスト、シューゲイズまでも取り込んだスタイルを聴かせた。その後、『It’s Hard to Have Hope』(18年)、『When I Die, Will I Get Better?』(20年)をリリース。とりわけポスト・ロック色を強めた後者は大きな話題を呼び、結果としてバンドはドイツの大手Nuclear Blastとの契約を手にする。
2023年11月には4枚目のアルバム『The Weight of the Mask』をリリース。自分自身の中に潜む悪魔との戦いをテーマとした本作も、とにかくハイエナジー。女性ヴォーカリスト、セリーナの咆哮も強烈。これほど葛藤に満ちた音楽が他にあろうか?一方で、適度なメロディックさもあり、聴きにくさは皆無。ヘヴィメタル、ハードコア・パンク、ポスト・ロック。