商品説明 DETAIL ウルヴェルやヴァイラス、イン・ヴェイン、ソレファルドなど、ノルウェーにはエクストリーム・メタルのバックグラウンドを持ちながらも、何とも形容しがたい実験的なサウンドを紡ぎ出すバンドが少なくない。この度デビューを果たすこのホワイト・ヴォイドもそんなアーティストの1つであるが、参加メンバーを見れば、それも納得だろう。まず、ヴォーカルを務めるのはラーズ・ネッドランド。前述のアヴァンギャルド・メタル・バンド、ソレファルドのヴォーカリスト、キーボーディスト、ドラマーであり、またプログレッシヴ・ブラック・メタル・バンド、ボルクナガールでもキーボードを弾いている人物だ。ドラムを担当するトビアス・ソルバックは、元エンペラーのイーシャンのバックバンドの凄腕ドラマーであり、イン・ヴェインのメンバーでもある。一方、ベーシストのヴェガルド・クメンは、エレクトロニック・ミュージックのプロデューサーであり、Kubbiという名でチップチューンのアルバムも発表している人物。そしてギタリストのエルヴィンド・マルムは、ブルージーなハードロック畑のアーティストだ。 こんな4人が集まって、一体どんな音楽が出来上がったのかを想像するのは容易ではないが、そのスタイルを無理やりにでも形容するとすれば、70年代のオカルト・ロックと80年代のハードロックをミックスしたものに、ニュー・ウェイヴのテイストをふりかけたもの、ブルー・オイスター・カルトにニュー・モデル・アーミー風味を加えた感じと言ったところ。『アンチ』と題された本作のテーマは、アルベール・カミュの不条理、なんていうと身構えてしまう人もいるかもしれないが、そこは心配ご無用。冒頭「実験的」という言葉も使ったが、ホワイト・ヴォイドの楽曲に、聴きにくさは皆無。なかなか類似のスタイルのバンドが見つけにくいというだけで、ヴォーカルもデス声ではなく、アルバム全体に北欧特有の哀愁が漂う日本人好みの内容だ。ハードロックからエクストリーム・メタルのファン、さらには一風変わったものを探し求めるマニアまで、多くの人が楽しめるアルバムに仕上がっている。 【メンバー】 ラーシュ・ネドラン(ヴォーカル) トビアス・ソルバック(ドラムス) エイヴィン・マルム(ギター) ヴェガール・クメン(ベース)