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ジョン・ウェットン、カール・パーマー、ジェフ・ダウンズ、そしてスティーヴ・ハウからなる「ジ・オリジナル・エイジア」最後のライヴ・ドキュメント!黄金の4人によるラスト・ツアーを全曲完全収録!30年におよぶ“時へのロマン”を完成させた永久保存ライヴ!30周年記念アルバム『XXX』ワールド・ツアーより2012年11月7日、サンフランシスコ・リージェンシー・ボールルームで収録!

バンドの30周年記念アルバム『XXX』に伴うワールド・ツアーから2012年11月7日、サンフランシスコのリージェンシー・ボールルームでのライヴを全曲収録した本作。同年の9月下旬にはジャパン・ツアーも行われており、日本のファンにとっては特別な想いのあるステージだろう。

プログレッシヴ・ロック歴戦の強者4人によって結成されたロック界のスーパーグループとして、彼ら自身がレジェンドと呼ばれてきたエイジア。全米チャートのナンバー1を獲得、全世界で1,000万枚を超える1982年のモンスター・アルバム『詠時感〜時へのロマン』から30年というアニヴァーサリー・ライヴということもあり、同作から6曲が演奏されている。オープニングの「時へのロマン」から1983年12月の伝説の“ASIA IN ASIA”コンサートで1曲目だった「タイム・アゲイン」、マニア人気の高い「流れのままに(Cutting It Fine)」、アンコールのクライマックス「孤独のサヴァイヴァー」「ヒート・オブ・ザ・モーメント」まで、今回のライヴで重要な位置を占めている。

1982年当時「ヒート・オブ・ザ・モーメント」のシングルB面のみに収録されたレア・トラック「ライド・イージー」(現在では『詠時感〜時へのロマン』30周年記念BOX収録)のライヴ・ヴァージョンも、オリジナルの4人の特別なケミストリーを再確認させる。

さらに『アルファ』(1983)からの「ドント・クライ」「偽りの微笑み」、オリジナル編成で 蘇った『フェニックス』(2008)からの新たな代表曲「アン・エクストラオーディナリー・ライフ」など、バンドの足跡をあらためて踏みしめるセットリストは、年季の入ったオールド・ファンはもちろん、彼らの世界に初めて触れる新しい世代のリスナーにもアピールするものだ。

また、スティーヴ・ハウがアコースティックでプレイする「ピラミドロジー」〜「ザ・ゴールデン・ミーン」も貴重きわまりない。この時点で彼がバンドを去ることは明らかになっていなかったが、今になって振り返ると、そのソロ・パフォーマンスにはエイジア・ファンに向けた惜別の想いが込められていることが判る。

もちろん全メンバーが円熟のプレイを披露しており、ジョン・ウェットンのヴォーカルは絶好調。ジェフ・ダウンズは時にポップ、時に重厚なキーボード・サウンドを聴かせる。カール・パーマーのダイナミックなドラミングも全編を貫いており、「ホーリー・ウォー」ではドラム・ソロがフィーチュアされている。

2013年1月のスティーヴ脱退後、エイジアは新人サム・コールソンを加えて『グラヴィタス〜荘厳なる刻(とき)』(2014)を発表、来日公演も行われた。スティーヴもまたイエスの一員として活動を続けている。そんな彼らの歴史におけるターニング・ポイントを捉えたのがこのアルバムだ。

【ミュージシャン】
ジョン・ウェットン(ベース/ボーカル)
ジェフ・ダウンズ(キーボード)
スティーヴ・ハウ(ギター)
カール・パーマー(ドラムス)

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