商品説明 DETAIL 2017年、La'cryma ChristiのギタリストKOJIとHIROは、偶然にもそれぞれソロアルバムをリリース。そして、「いつかお互いソロアルバムを作ったら、一緒にライヴをやろう」と、約10年前に交わした約束を実現させた。 6月に行われたジョイント・ライヴは2公演。17日が表参道GROUNDでの[KOJI & HIRO Joint Live Act 1]、22日が下北沢GARDENでの[KOJI & HIRO Joint Live Act 2]。La'cryma Christiメジャーデビュー15周年記念ライヴツアー以来、約4年ぶりに同じステージに立った二人。ライバルであり、盟友でもある彼らにしか放つことのできない緊張と期待がそこにあった。 Act 1はHIROのライヴから。ソロデビューアルバム『Gale』の収録曲を演奏。スリル、スピード、サスペンスの三拍子が揃った会心のパフォーマンス。 続いてKOJIが登場。12年ぶりのソロアルバム『Cozy』の収録曲を披露。HIROにはないフュージョンの香りを漂わせるプレイを随所に見せた。「LOOP」など4曲を弾き終えたところで、HIROを呼び込む。KOJIのオリジナル「Perfect World」と「Joy」で共演。 アンコールは、二人だけのアコースティックギターセッションからスタート。あえて曲名を言わず演奏を始めると、イントロで早くも会場が軽くザワつく。しかし、ボーカルが入ると、今度は大きなザワつきに包まれた。曲がLa'cryma Christiの「Siam’s Eye」だったからだ。いや、それ以上にHIROがメインボーカルを、KOJIがコーラスを歌ったからだった。貴重な一瞬。それから「With-you」など2曲を二人で弾き語り、締めの「未来航路」と「THE SCENT」は、ドラムとベースを交え、バンドスタイルでプレイすると、ボーカルはオーディエンスという奇跡的なラストシーンになった。 一方、Act 2はKOJIから。ハードな中にも輝きがある、トランスペアレント系オーバードライブサウンドだ。表参道では、HIROとジョイントした「Perfect World」と「Joy」も、この日はソロで聴かせてくれた。 続いてHIROが登場。難解なフレーズからシンプルなメロディまでを思いのまま奏でる。Act 1では演奏しなかった「Steppenwolf」「Fairies in the Forest」を弾き終えおえたところで、KOJIを呼び込む。この夜のジョイント曲は、HIROのオリジナル「甘い罠」と「Bare Fangs」。 アンコールは、Act 1同様、La'cryma Christiナンバーのアコースティックバージョンから。彼らが発案した、ジョイント・ライヴならではのこの企画は、新しい物語の始まりも予感させ、見事に大当たり。締めは、KOJIとHIROとオーディエンスの協演。ステージの上も、客席の中も笑顔になった、感動的なラストシーンだった。 文:藤井徹貫 【出演者】 KOJI (guitar) / HIRO (guitar) 【サポートメンバー】 NATCHIN (bass) 笹渕 啓史 (drums)