商品説明 DETAIL
2018年10月12日発売
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そして今回リリースとなるのが、サード・アルバム『アルゴリズム』だ。シモンは本作について、「テクニカルさは減り、プログレッシヴさが増した」と表現している。当然のことだが、テクニカルであることとプログレッシヴであることは、まったく別物。プログレッシヴではあっても、テクニカルでないバンドも少なくない。その代表と言えるのが、ピンク・フロイドだろう。彼らの音楽は限りなくプログレッシヴであるが、決してテクニカル性を意図したものではない。そして『アルゴリズム』にとって、そのピンク・フロイドが1つのキーとなる。シモンによれば、「ピンク・フロイドは最も好きなバンド」であり、『アルゴリズム』は「ビヨンド・クリエイション史上、もっともピンク・フロイドからの影響が顕著になったアルバム」なのだ。確かに過去2作に比べ、本作では音楽の幅が広がっていると言える。よりメロディが重視され、さまざまなテンポの曲が収められている。ストリングスやフレンチホルンなど、本物のオーケストラ楽器を使用したシンフォニック・アプローチも、ピンク・フロイドの香りを感じさせるものだ。
シモンは「テクニカルさは減った」とは言っているものの、それはあくまでビヨンド・クリエイション基準での話。過去2作に比べれば、相対的にはシンプルなプレイになっているかもしれない。だが、一般の基準からすれば、彼らのプレイは十分すぎるほどテクニカル。そんな彼らの特長の1つが、弾きまくりのフレットレス・ベースであるが、15年、ベーシストのドミニクが脱退。今回新たにユーゴ・ドワイヨン・カルーが加入している。しかし心配ご無用。ユーゴもフレットレス・ベースをこれでもかと弾きまくり。ギターもドラムも相変わらずの手数の多さで、これで「テクニカル性減退」とは、彼らの基準は一体どうなっているのだろう。
テクニカルというと、とっつきづらい印象を持つ人も少なくないかもしれないが、ビヨンド・クリエイションにそんな心配は必要ない。もともと聞きにくさとは無縁であった彼らだが、『アルゴリズム』は輪をかけて親しみやすい作品に仕上がっている。ビヨンド・クリエイションにとって、テクニカル・プログレッシヴ・デス・メタルとは、「美しくプログレッシヴな楽曲を、しっかりとしたテクニックを持って演奏をする」という意味なのだ。『アルゴリズム』は、テクニカルなバンドのファンも、そうでないファンも同時に満足させる作品なのである。
前作、前々作に引き続き、ミックス、マスタリング、プロデュースはケベックの大先輩、Cryptopsyのギタリストであるクリスチャン・ドナルドソンが担当。
【メンバー】
シモン・ジラード (ヴォーカル、ギター)
ケヴィン・シャルトレ (ギター、バック・ヴォーカル)
ユーゴ・ドワイヨン・カルー (ベース)
フィリップ・ブシェ (ドラムス)