五代目リード・ヴォーカリストのジョン・デイヴィソンをフィーチュアし、プログレッシヴ・ロック黄金時代の継承と発展を続けるイエス。ジョン・アンダーソンからトレヴァー・ホーン、ベノワ・デイヴィッド、そして現在のジョン・デイヴィソンへと代わっても、常にプログレッシヴ・ロックの伝統継承と発展を体現してきたイエス。
2012年以降、クリス・スクワイア(ベース)、スティーヴ・ハウ(ギター)、アラン・ホワイト(ドラムス)、ジョン・デイヴィソン(ヴォーカル)、ジェフ・ダウンズ(キーボード)という布陣で活動を続けていた彼らは、最新スタジオ盤『ヘヴン&アース』(2014年)など、オリジナルの新曲発表を続ける一方で、過去の名盤を完全再現するライヴ・パフォーマンスを展開するなど、いわば二本立ての活動を車の両輪のようにしながら、ファンの期待に応え続けていた。
2015年5月、クリス・スクワイアが急性骨髄性白血病治療のためにTOTOとの北米ツアーを欠場することが発表されるも、6月27日に死去。オリジナル・メンバーが不在となったバンドだが、クリスの遺志を尊重しバンドは継続されることとなり、ビリー・シャーウッドが正式メンバーとして迎えられた。