商品説明 DETAIL サイズ S M L XL 身丈(cm) 65 68 71 74 身巾(cm) 46 49 52 55 肩巾(cm) 40 43 46 49 上袖丈(cm) 19 20 21 22 袖口巾(cm) 15 16 17 18 色 チャコールグレー 昨年10月に発売された2016年3月のキューバでの歴史的なライヴ映像作品『ハバナ・ムーン』の日本盤スーパー・プレミアム・ボックスに世界に先駆けて特別に封入。11月には単独で、また今年の1月にはその『ハバナ・ムーン』と2作連続で、それぞれ一夜限りの上映会も催され非常に高い評価を得た、ローリング・ストーンズの2016年南米ツアーを追ったドキュメント映画『オレ!オレ!オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』が、今度はブルーレイ作品としてワールド・ワイドでリリースされることが決定した。当然ながら日本でも5月12日に先行発売される。しかも嬉しいことに、ラテン・アメリカ・ツアーからの10曲分のパフォーマンス映像がボーナスとして付く!(しかもそのうち3曲は日本盤のみ!!) まだ観ることができていないファンはもちろん、映画館では観られたけれど、自宅でもう一度じっくりと見直してみたいと思っていたストーンズ・ファンには待望のリリースということになる。いや、それだけではない、ラテン・アメリカの音楽事情に興味を持つ音楽ファンに広く観ていただきたいような濃い内容も含む作品だと思うのだ。 2016年2月1日のチリ公演でスタートし南米〜中南米の8か国を巡りながら、その間に並行して進められていた困難な交渉を経て、9か国目となるキューバでのストーンズ初のコンサートが3月25日に実現するまでの動きも同時に追ったドキュメント映画作品であるこの『オレ!オレ!オレ!』。すでにミック・ジャガーとキース・リチャーズが楽屋で二人だけで聴かせてくれる貴重な「カントリー・ホンク」のシーンが感動的だと、ファンの間で大きな話題になったりもしているが、他にも、日本のファンも多くかけつけたアルゼンチンでのコンサートの異様なほどの盛り上がりぶりと、その政治/歴史的な背景、そんなアルゼンチンだからこそ生まれた「ロリンガ」という名のユニークなファン集団をカメラが追い掛けたパートがあったりしてファンとしても非常に刺激を受けてしまう。またラテン・アメリカのミュージシャンたちにもカメラは向けられていて、そのアルゼンチンのパートでは「ロリンガ」を代表するバンド、ブルース・モーテルのメンバーたちとミックとの感動の会見シーンがあったり、ブラジルのパートでは、サンパウロの有名アーティスト、オズワルディーニョ・ダ・クイッカが“真正”サンバ・ヴァージョンの「悪魔を憐れむ歌」を演奏してみせてくれたりと、ストーンズとラテン・アメリカ各国の音楽シーンとの「触れ合い」も積極的に描かれており、そういう点でもとても興味深いのだ。 また、今回追加されたボーナス映像10曲の中には、こうしたドキュメント映画用に「会場」の雰囲気を通常よりディープに追ったカメラワークによるカットが含まれており、ラテン・アメリカ・ツアーならではのムードをより立体的に味わうことができるのも嬉しい。空撮映像がかなり使われているチリでの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」に始まり、ドキュメント本編では他の日の映像まで含めて編集されていたブラジルでの「ホンキー・トンク・ウィメン」をじっくり観られるのは嬉しい。この日のキースはひとつひとつの動きが実にチャーミングなのだ。また、ステージからちょっと離れた会場の警備の様子や一部外の風景まで使われたペルーでの「ミッドナイト・ランブラー」も音と映像は大幅に整理し直され、「夜の雰囲気」が印象的なカットをインサートしつつも演奏をしっかりと聴かせてくれる仕上がりに変えられている。ミックがステージに正座するシーンまであったとは! という具合で、本編に出てくる演奏シーンの整理拡大版も多く含まれてはいるが(10曲中7曲)、見どころはたっぷりだ。 情報量がものすごく多いのにテンポよく観ることができるのもこの作品の特徴のひとつだが、それだけに日本盤の字幕制作には相当の苦労があったとも聞いている。ぼくが最初に観せてもらったプレヴュー版では、登場人物がスペイン語で喋った内容に関しては英語の字幕が出るような仕様になっていたが、それをそのまま日本語にするのではなく、必要に応じて元のスペイン語までさかのぼって翻訳し直したりといった丁寧な作業を経て完成したそうだ。おかげで最初から最後まで、とてもスムーズに見通せる仕上がりになっているが、それでも観直した場合の「発見」はかなり多いはず。さらに、そこに盛り込まれている情報をさらに掘り下げるために、今回の製品版にも付属する拙解説では、エンド・ロールの曲に関するクレジットを手がかりに、それぞれのシーンにまつわる膨大なる情報量をひとつひとつ読み解くための手がかりを提示したり、登場人物の説明も可能な限り加えたつもりだ(劇場公開版の最後に追悼メッセージ付け加えられていた、ブラジルのストリート・アーティスト、イヴァルト・グラナドについても触れてます!)。例のアルゼンチンの「ロリンガ」の源流に、ストーンズのデビュー時のマネージャーであった、あのアンドルー・ルーグ・オールダムが絡んでいた話など、映画では敢えて触れていなかったエピソードも盛り込ませてもらったので、ストーンズのスリリングでエキサイティングなラテン・アメリカ旅行をテンポよく追体験した後、“ディテールまでチェックしながらもっと深く味わいたい”2回目以降のディープな鑑賞の際のお供にしていただけるんじゃないかと思っている。 文=寺田正典 【メンバー】 ミック・ジャガー(ヴォーカル) キース・リチャーズ(ギター) チャーリー・ワッツ(ドラムス) ロニー・ウッド(ギター) 【サポート・ミュージシャン】 ダリル・ジョーンズ(ベース/バッキング・ヴォーカル) チャック・ラヴェール(キーボード) カール・デンソン(サックス) ティム・リーズ(サックス/キーボード) マット・クリフォード(ミュージカル・インテグレーター) バナード・ファウラー(ヴォーカル) サシャ・アレン(ヴォーカル)