商品説明 DETAIL ハバナ・ムーン ストーンズ・ライヴ・イン・キューバ2016 セット内容比較表 500セット通販限定スーパー・プレミアム・ボックス 完全数量限定生産 初回限定盤 通常盤 Blu-rayまたはDVD ハバナ・ムーン ● ● ● ● 2枚組CD ハバナ・ムーン ● ● ● 3枚組LP 日本製 東洋化成プレス ● Blu-rayまたはDVD オレ!オレ!オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ日本盤のみ/世界未公開 ● オフィシャルTシャツブラバド製 [S/M/L/XL] ● S/M/XLは当ストア限定販売サイズ 輸入ハードカバー写真集 ● 《内容》 ・『ハバナ・ムーン』Blu-ray ・『ハバナ・ムーン』2枚組CD ・『ハバナ・ムーン』3枚組LP ・映画『オレ!オレ!オレ!:ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』Blu-ray ・輸入写真集 〜BARKS NEWSより〜 今年の3月25日にキューバの首都ハバナで120万人にも及ぶ観衆を集めて行なわれたローリング・ストーンズの『ハバナ・ムーン ストーンズ・ライヴ・イン・キューバ2016』。9月23日の世界一斉公開に続いて、早くも10月28日に日本先行発売されることが決定した。 映画版では上映時間のことも考慮してのことだろう、当日演奏された全18曲のうち5曲がカットされているが、その5曲はDVD/Blu-rayにはボーナス映像として加えられる。CDはもちろん全曲収録だ。 しかも、ワードレコーズ・ダイレクトでのみ購入可能なボックス・セットには、9月に行なわれたトロント国際映画祭でプレミア公開されたばかりの今年のラテン・アメリカ・ツアーのドキュメント・フィルム『オレ!オレ!オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテンアメリカ (Olé Olé Olé! : A Trip Across Latin America)』が、映画公開に先駆けて同梱されるというのだから驚きだ。これは完全に日本のみの仕様で、世界中のファンがうらやむ日本のファンのためだけのスペシャル・ボックス・セットが実現することになる! タイトルの『ハバナ・ムーン』。これは彼らも尊敬するロックンロールのオリジネイター、チャック・ベリーのファースト・アルバム『アフター・スクール・セッション』(1957年リリース)に収められていた異色のムーディなナンバーからとられている。革命後のキューバが1961年に米国と国交を断絶する以前、ラム酒を飲みながらロックンロールで踊ることも普通だった頃のハバナを舞台にした歌だったが、そんな歌のタイトルを、キューバと米国の国交回復の年に行なわれた記念すべきコンサートの模様を収めた映画のタイトルに持ってくるセンスがまず素晴らしい。このタイトルだけで、この映画の成功は約束されたも同然ではないか!とぼくなどは思ってしまったほどだ。 演奏やセット・リストは、この年の2〜3月に行なわれた中南米ツアーのものが踏襲されているが、2014年に亡くなったボビー・キーズの代わりに加入したサックス奏者のカール・デンソン、長くストーンズ・ファミリーの一員として活動してきたリサ・フィッシャーに代わって起用されたヴォーカリストのサーシャ・アレンといった、新たに加わったメンバーたちの新鮮かつアグレッシヴなサポートぶりにも要注目。'89年のアルバム『スティール・ホイールズ』以来、ストーンズの活動を陰に陽に支えてきたキーボーディスト、マット・クリフォードの好サポートぶりも今回はハッキリと確認できる。そしていつもの「無情の世界」はここでも、ハバナのコーラス・グループとの共演が実現している。まだ詳しく分析できていないが、やはり他の公演地での共演とはひと味違うハーモニーを聴かせている。 一方のドキュメント劇場公開作品『オレ!オレ!オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテンアメリカ (Olé Olé Olé! : A Trip Across Latin America)』は、当然ながら単なるオマケの中南米ツアー・ドキュメントというような軽い作品ではない。ストーンズがラテン・アメリカを回る際の熱狂ぶりのスゴさについては、以前の映像作『ザ・ビッゲスト・バン』(2007年)でも結構見ることができた。しかし、今回のドキュメント作品はそこでのミニ・ドキュメントとは全くレヴェルの違う深みと完成度を持った、まさしく「作品」として仕上げられていて、正直驚いた。 しばしば「ラテン系だから」と一言で片づけられてしまいそうな話の背景にある、かつて軍政の下にあったり、キューバのように社会主義体制下(同じ社会主義体制で、米国と断交していた時代が長かったとはいえキューバを北朝鮮のような閉鎖的な国と考えるわけにはいかないが…)での、若者文化の抑圧とそれへの抵抗と「自由」を求める闘争、その象徴的な「武器」としての音楽(ロックンロールに限らず、伝統音楽が持っていた同様の意味性を見出しているのが興味深い)という構図を明らかにし、そこにストーンズのロックンロールがどういう関わり持ってきたかかを次々と浮き彫りにしていく。その中で、現地のグループが現地のスタイルでストーンズの名曲を演奏するシーンが挟まれたりもするのだが、それがただの突飛な試みではなく、曲選びにも意味を持たせてあるのが伝わってくるなど、音楽的にも奥深い試みとなっている。 また、ツアーの進行と並行して進められていたハバナでのフリー・コンサートの準備の様子も合間、合間で見せてくれており、それが映画全体にいいテンポ感を与えており、クライマックスのハバナでのコンサートへ向けて緊張感がだんだんと高まっていく物語性がうまく演出されてもいる。原題にある「Olé」はもともとスペイン語で闘牛士やフラメンコ・ダンサーに喝采を送る際に使われる掛け声。サッカーの現場でもよく聴かれる言葉として今は有名だろう。その言葉の意味を噛みしめながらこの作品を観ていくと、そうした厳しい状況を乗り越えて「自由」への戦いに勝利してきたラテン・アメリカのかつての若者たちや、その精神を受け継ぐ現在の自分たちのファンたちに対し、ストーンズが自分たちのプレイで喝采を送りながら旅を続けていったように見えてくるのだ。 注目シーンも盛りだくさん、中でもドレッシング・ルームでミックとキース二人だけで喋ってるシーン。これぞまさに現在のグループがうまく行ってる証! しかも、その直後、ファンは今ここで簡単に書いてしまうのも勿体ないほどの驚きの光景を目撃することになる! 文=寺田正典 ミック・ジャガー(ヴォーカル) キース・リチャーズ(ギター) チャーリー・ワッツ(ドラムス) ロニー・ウッド(ギター) 【サポート・ミュージシャン】 ダリル・ジョーンズ(ベース) チャック・ラヴェール(キーボード) カール・デンソン(サックス) ティム・リーズ(サックス) マット・クリフォード(キーボード) バナード・ファウラー(バッキング・ヴォーカル) サシャ・アレン(バッキング・ヴォーカル)