間慎太郎/この胸のざわつきを【CD】
2016年5月3日YOSHIMOTO R and C CO., LTD.より発売


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名盤だけが持つ芳ばしさがほのかに、しかし確かに漂う新作

この胸のざわつきを【CD】

間慎太郎 この胸のざわつきを

通販限定 直筆サイン付
商品形態
CD
品番
YRCN-95256
JANコード
4571487563983
価格
2,750円(税抜 2,500 円)

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商品説明 DETAIL


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【商品説明】

 この夏の参議院選挙から18歳以上が投票できる。ということは、18歳はもう大人か。いや、やはり20歳からか。それとも経済的に自立しているか否かの問題か、はたまた精神年齢次第か。大人とは何か?
 それを考えながら新曲作りに勤しんだ間慎太郎。アーティストとして新たな扉を開けた。その扉がいかに大きな存在か、扉の先に広がる世界がいかに大きな存在か、扉の先に広がる世界がいかに素晴らしいかは、ニューアルバム『この胸のざわつきを』が見事に物語っている。このたびの公職選挙法改定の評価は長い歴史を待つしかないが、このニューアルバムが代表作と呼ばれる日は遠くない。

 アルバムのテーマがしっかり固まったのは「五月になれば」の歌詞を書き上げたときだったという。

 「3、4年、温存していたメロディがあって。凄く気に入っていたので、どんな歌詞をつけるべきか迷っていました。そうしたら、五月になれば、これで書いてみてよ、と投げかれられて…」

 投げかけたのは本作のプロデューサーを務めた中村きたろー。忌野清志郎、久保田利信、角松敏生などの現場で活躍してきたベーシストでもある。また、山崎まさよしをデビューから現在に至るまで支え続けるプレーンのひとり。

 中村の投げかけに応え、不惑(40歳)がそろそろ見えてきた心情を真摯に吐露した。40代になっても、50代になっても、いや、年齢を重ねれば重ねるほど味わいを増す歌をしたためた。
聴く者にこの歌を深く突き刺すことができたなら、間慎太郎がひとつ大人になった証明だろう。一方、聴こえてきたこの歌が強く突き刺さったら、聴く側の我々もまた、大人である証拠だ。

 「それにしても8曲で収録時間が30分未満って短すぎませんか(笑)」

 その尺も含め、ニューアルバム制作プロセスは、間にとって未知と驚きの連続だったようだ。たとえば「ダミー」。バンドスタイルで映えるロックンロールを書き上げ、自信満々で中村に聴かせたら、歌詞だけ残し、その場で別のメロディをひねり出すことになった。たとえば三拍子の「この胸のざわつきって…」。中村宅にてギター1本で歌った仮テイクがそのままアルバムに収録された。たとえば「エンドロール」。REC直前、「こんなアレンジで」と中村から電話。今どきパソコンにデータで送信するのが当たり前だが、スマホをスピーカーに近づけて聴かされた。

 「自宅で作って(中村宅へ)持って行ったデモがどんだけサビを削られたことか(笑)」

 その結果、間自身も知らなかった間慎太郎が現れた。それはつまりプロデューサー中村がアーティスト間慎太郎の新たな金脈を掘り当てたということ。さらには間のなかには、才能という名の、それだけの豊かな鉱脈が埋もれていたということ。

 全8曲をとおし、ボーカルよりハミング、歌うより口ずさむ、のほうが似合っている。サウンドもメロディもコード進行も構成も至ってシンプル。なのにあきることなく延々と聴いていられるから不思議。なのにときどき耳を奪われてしまうからなおさら不思議。その不思議の正体は、きっと名盤だけが漂わす芳ばしさだ。


【収録曲】
01. エンドロール
02. あふれだす
03. ダミー
04. ひとつだけ
05. キンモクセイ
06. ロマンチックな男
07. この胸のざわつきって・・・
08. 五月になれば