商品説明 DETAIL

ドイツのハノーファーでルドルフ・シェンカー(G)が中心となって結成したのが65年。アルバム『恐怖の蠍団〜ロンサム・クロウ』でデビューした72年から数年間は世界的には無名に近かったが、75年の3作目『復讐の蠍団〜イン・トランス』あたりから高評価を獲得し始め、77〜78年に大きな転機を迎えることになる。77年の5作目『暴虐の蠍団〜テイクン・バイ・フォース』は、伝説的ギタリスト/作曲家として初期スコーピオンズに多大な貢献をしたウリ・ジョン・ロートが最後に参加したオリジナル・アルバムで、このアルバムを引っ提げてのツアーを記録したスコーピオンズ初のライヴ・アルバムが、翌78年の『蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ〜トーキョー・テープス』である。後者はタイトルからも分かるとおり、当時ドイツ以外でいち早く人気に火がついていた日本での初来日公演を録音したもので、ウリ・ジョン・ロートがスコーピオンズを脱退する直前という意味でも貴重な音源としてファンの間では認知されている。日本のファンによる熱狂的な支持と、そのお返しにと「荒城の月」を日本語で特別に披露するなどした“伝説のジャパン・ライヴ”が、世界的なバンドへと彼らが飛躍する最初期の証となっており、50年という長いキャリアの中でも特に重要な意味を持っているのだ。当時、ライヴ動員は順調に増やしていたもののなかなかアルバム・セールスに繋がらなかった彼らだったが、このライヴ・アルバムが世界中のロック・ファンの間で話題を呼んだ結果、79年のアルバム『ラヴドライヴ』で念願の米・英での初チャート・インを果たし、そして『蠍魔宮〜ブラックアウト』(82年)と『禁断の刺青〜ラヴ・アット・ファースト・スティング』(84年)で、ワールド・ワイドでの本格的なブレイクに結実するのである。記念すべき初の全米TOP5入り作品となったのは88年の『サヴェイジ・アミューズメント』だ。これらを発表した約10年間で、代表曲「ロック・ユー・ライク・ア・ハリケーン」「スティル・ラヴィング・ユー」「ビッグ・シティ・ナイツ」「ノー・ワン・ライク・ユー」「ブラックアウト」といった名曲が生まれており、まさにスコーピオンズの黄金期と呼ぶにふさわしいカタログ群なのである。

この8枚のデラックス盤には、未発表曲や名曲の別ヴァージョン、ラフ・ミックス、ライヴ音源/映像、TVパフォーマンス映像など(DVD付は8アルバム中5枚)、各タイトルごとに様々なボーナス・コンテンツが用意され、バンドが半年かけて秘蔵アーカイヴからセレクトしたものだ。また、すべてのタイトルが最新リマスター盤かつ日本盤は高品質のBlu-spec CD2仕様、封入ブックレットもレア写真などが掲載された50周年記念仕様となっている。